この記事では、クロスバイクでのシフトレバーの交換方法について紹介する。大まかな手順としては、ママチャリ等にも流用できると思うので参考いただければ幸いである。今回は交換先のシフトレバーがブレーキレバー一体型であったため、ブレーキレバーの交換も同時に行ったので併せて紹介する。
1.ハンドルグリップの取外し
各レバーを外すために既存のハンドルグリップを取り外していく。グリップエンドが付いた比較的高価なグリップについては、該当部品をドライバーや六角レンチ等で外せば比較的容易に外せるが、当方のグリップは安価な一体型となっており、取り外すには、ねじり回転を加えながら外側に引っ張っていく必要がある。

ハンドルグリップ交換前提であれば、カッター等で切断してしまうのが早い。私の場合、交換時に替えのグリップを用意していなかったため、切断はせず取り外す事にした。取り外すコツとしては、市販の脱脂材を用いるのが効率が良い。マイナスドライバー等でハンドルバーとグリップの間に空間を作り、脱脂材を注入する。ただし空間を作る際に、ハンドルバーに傷がつく可能性が高いため、傷をつけたくない場合はおすすめしない。

脱脂に用いたのはワコーズのパーツクリーナー。特段これを用いる必要はないが、容量が多く使用用途が豊富なためおすすめである。
商品名:ワコーズ BC-8 ブレーキ&パーツクリーナー8 中乾性タイプ
2.ブレーキレバーの取外し
ブレーキレバーを固定しているねじを六角レンチで緩めハンドルバー直ぐに取り外せるようにしておく。なお、前項でマイナスドライバーを使用した際、ハンドルバーに無事に傷が入っている。泣きそうである。

次にブレーキケーブルとブレーキレバーの接続部のナットを緩め、ナットを緩めつつバーと分離させる。ケーブルの先端に金具がついているので、バー側の金具の穴の形に合うように、ケーブルを回転させ、ケーブルをバーから取り外す。

3.シフトレバーの取外し
ブレーキレバーと同様にハンドルバーの固定ボルトを緩め、ハンドルバーから直ぐに外せるようにしておく。ワイヤーエンドを取外す。ペンチ等で掴み、強めに引っ張ると簡単に外れる。
次にワイヤーを固定しているナットを緩める。ワイヤーはナットの下にある2つワッシャーと挟む形で固定されているので、ナットを緩めるとワイヤーが緩み、取り外しが可能となる。なお、この作業をやる前に、シフトチェンジをしてギアを最大にしておく。シフトレバーを新たに取り付け、調整する際にケーブルが緩みにくいようにするために行う。

ワイヤーを引き抜きシフトレバーを取り外す。ワイヤーを引き抜く際、アウトケーブル(ワイヤーカバー)が自由になり落下するため、ワイヤーを引き抜く前にワイヤーの経路・アウトケーブルの向き等が分かるように画像を撮影しておくとよい。後々復元する際に役立つ。
4.ブレーキレバー・シフトレバーの取付け
今回新たに取り付けるシフトレバーは、シマノ社製のブレーキレバーと一体型のものを選択した。ワイヤーは、シフトレバーのものである。
商品名:シマノ(SHIMANO) STレバー ST-EF500

ブレーキレバー側のシルバーのナット(アジャスター)を緩めて分離させ、ブレーキワイヤーを中に通す。ワイヤーを引っ張りレバー本体にワイヤーを通しつつ、レバー先端の金具にワイヤーの先端金具を形を合わせて通して、ワイヤーとレバーをつなぐ。ナットを締めて固定する。

5.シフトレバーの取付け
ブレーキ兼シフトレバーをハンドルバーに通し、位置決めをして固定ボルトを軽く締め仮固定する。ワイヤーをアウトケーブルに入れつつ、取り外し前の経路のになるようにワイヤーを通していく。

スプロケット(ギア)側の端部は、固定用のナットを緩め、下図のようなくぼみにワイヤーを通す。ワイヤーを引っ張りつつナットを締めワイヤーを固定する。なお下図のアウトケーブル端部のナットは、ワイヤーの張り具合の調整用ナットとなる。手前に回すとワイヤーが引っ張られ、奥に回すとゆるむため、中間くらいの位置に調整した状態で、ワイヤー固定ボルトを締める。

6.シフトレバーの調整
前項の調整用ナットで、ワイヤーの張具合を確認しながら調整を行う。張力を強くするとシフトアップがしやすく、弱くするとシフトダウンがしやすくなる。何回かギアチェンジを行い、最適なワイヤー張力となるよう調整する。なお、ワイヤーの張力が強すぎるとシフトダウンができなくなるため注意する。
この作業は下記のメンテナンススタンドがあるとやりやすい。自転車の清掃時やメンテナンスの際にも役立ち、比較的安価なためおすすめである。
商品名:エーゼット(AZ) 自転車用メンテナンススタンド KF202 折りたたみ式
最後に余分なワイヤーをペンチ等で切断し、ワイヤーエンドを取り付ける。
7.ブレーキレバーの調整
ブレーキレバーの遊びの調整は、レバーについているワイヤーアジャスターで行う。アジャスターを緩める方向に回転させれば、ワイヤーが引っ張られることで、レバーの遊びが少なくなる。アジャスターの調整位置が決まったら、横の黒いナットを締めてアジャスター位置を固定する。

上記作業でも遊びがある場合は、ブレーキキャリパー側の遊びが多い可能性が高い。ブレーキキャリパーのワイヤー固定ナットを緩めてワイヤーを自由にし、ワイヤーを強く引っ張りながら、キャリパーの治具を反時計回りに回転させる。ワイヤー固定ボルトを締めワイヤーを固定する。

タイヤを空転させ、ブレーキパットとディスクが干渉しないことを確認する。
8.ハンドルグリップの装着
新たに購入したハンドルグリップが届いたので、装着していく。購入したのは以下のFunnというブランドのヒルト(Hilt)という商品。購入の決め手は、レビューでグリップの劣化によるベタツキが少ないという記載があり、見た目もシンプルかつ着脱がボルトを1本緩めるだけで良いという点で選択した。
実際にグリップの質感は良く、取付も簡単でありおすすめできると感じた。

商品名:Funn ヒルト (Hilt) 自転車 ハンドルグリップ
取付完成状況を以下に示す。ハンドル回りがスッキリした印象があり、個人的には満足している。

9.最後に
今回シフトレバー交換に至る経緯としては、もともと使用していたシフトレバーが、スーパー買い物中に何者かに壊されたからに他ならない。いたずらなのかは定かでないが、5分程度目を離した間に起きた出来事であった。スーパーの駐輪場は、高架下の比較的暗い場所にあったため、いたずらされやすい環境的な要因もあったかもしれない。自転車へのいたずらは、非常に腹立たしく許せないことであるが、今回の作業を通して、シフトチェンジの操作性が向上したのと、自分の自転車に対してより愛着が沸き、自転車ライフがより快適となったため、悪いことばかりでは無かったと感じた。
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